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ホルモン補充療法(HRT)の副作用は?

欧米では更年期障害の治療のファーストチョイスであるホルモン補充療法(HRT)ですが、日本では安全性や副作用、イメージの悪さもあっても最後の手段、あるいは絶対にやりたくないという人もいます。

(※なぜ、日本ではホルモン補充療法(HRT)が普及しないかということについては「ホルモン補充療法(HRT)とは?」で触れているのでチェックしてみてください。)

ホルモン補充療法(HRT)の安全性やリスクについては後述するのでそちらをみてもらうとして、まずは治療を行なう上での副作用で一番多いのは、性器の不正出血です。

ただ、これは女性ホルモンのエストロゲンで子宮内膜が増殖するので、定期的にプロゲステロンを服用して出血を起こさせる消退出血(子宮内膜を、ホルモンを調節して剥がすこと)というもので大きな問題になることはありませんし、半年位経過すると、出血もおさまってくるものです。

他には

● 乳房の張りや痛み
● 下腹部が痛い
● おりものがたくさん出る
● 胃が重く、食欲がなくなる
● 頭痛や吐き気

ということを感じるという人もいるようです。これらの副作用については続けていくうちに慣れていくものですが、あまりに気になる場合は薬の量を減らすなどする必要がでてくるかもしれません。

ホルモン補充療法(HRT)の副作用には、このように体に感じる副作用の他には、乳がんや子宮がんのリスクが高くなるという話があります。

これは、アメリカの国立衛生研究所の研究結果から、ホルモン補充療法(HRT)を行った結果、乳がんや子宮がんの発症が増加されたと発表されたことから、治療による危険性が問題視されたようです。

しかし、現在では、このホルモン治療の恐怖を日本人に植え付けたアメリカのWHIの臨床試験はリスクの高い被験者を対象にした偏ったものであり、他にもさまざまな不備があって途中で打ち切られたものです。

その後、厚労省が行った調査によるとHRTはむしろ乳がんのリスクは60%減るという全く逆の報告がされているぐらいなので、「ホルモン補充療法(HRT)=ガンになる」ということは考えなくても大丈夫だと思います。

日本産婦人科学会などでは安全にホルモン補充療法(HRT)を行なうことができるように「乳がん、血圧やコレステロールなどの定期検査を受けること」ということを盛り込んだ診療の指針をまとめているところです。

また、同様に5年以上継続してホルモン補充療法(HRT)の治療を行なうと乳がん発生の危険性が高まるともいわれていますが、これも間違いで、日本産科婦人科学会や日本女性医学学会では「HRTの投与期間に一律の制限を設けてはならない」と明記しています。

5年間継続して行って効果が得られないならホルモン補充療法(HRT)は止めるべきという意見はありますが、副作用がでるということや発がん率が増すからという理由で期限を設けるべきということはありません。

ホルモン補充療法の副作用について
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